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第19回セミナーKのご案内 ※現在受講者募集中です!
精研式文章完成法テスト教育・臨床関係者用セミナーSENTENCE COMPLETION TEST SEMINAR K
教育・臨床関係に携わる方、これから携わっていこうと考えている方のために
一般社団法人 日本SCT学会 槇田パーソナリティ研究所では、教育・臨床関係に携わる方、今後携わっていこうと考えている方のための「精研式SCTセミナー入門コース」を企画いたしました。対象はおもに、中学校、高校、大学、病院、相談機関などで活躍されている教員や臨床家の方々、専門知識を身につけたいと考えている臨床心理系の大学院生・大学生の方々です。
精研式SCTとは?
- ○精研式SCTは投影法の一つとして臨床場面での有効性に定評があります。
- ○ロールシャッハ検査やTATとは異なり、実施が容易で、個人でも集団でも施行可能、評価も比較的短時間で済ませることのできる技法です。
- ○精研式SCTは、一般的な心理検査がパーソナリティの特定の領域に焦点を当てて作られているのに対し、パーソナリティの全体像(トータル・パーソナリティ)の把握をめざしています。
- ○1990年代に当研究所初代所長、故 槇田仁慶應義塾大学名誉教授を中心とするグループが新たに提示したトータル・パーソナリティの諸側面である「環境」「身体」「知的能力」「性格」「指向」を総合的に把握できます。
- ○パーソナリティの把握にあたっては、スコアリングや数量的分析よりも、刺激文に触発されて書かれた反応文、書いた人の言葉そのものを重視します。しかも、個々の反応文単独ではなく、 反応文相互を重層的に積み上げながら共感的に了解していくことによって、パーソナリティの全体像を柔らかく再現し、記述する「半構成的紙上面接・内容分析・現象学的把握」という手法を用いています。
- ○こうした技法は、熟練者の下で訓練を重ねることによってのみ修得可能な方法ですが、このようにして身につけたパーソナリティ把握の能力は、カウンセリングや面接、OJTなど、あらゆる場面で他者を理解し、援助する際に役立ちます。
- ○相談・治療機関ではインテーク面接や診断面接でよく利用されていますが、治療過程に積極的に組み込んでクライアントの自己洞察を促すための治療技法としても使用されています。
- ○教育機関では心の健康管理の一環としてSCTを実施し、不適応の早期発見・予防のために利用されています。必要があれば、スクールカウンセラー、保健室や学生相談室などの個人面接・指導に結びつけていくことも可能です。
- さらに、児童・生徒・学生の適応的側面・不適応的側面や心理環境を把握して、自己理解をうながしたり、生徒指導、進路指導、カウンセリングの補助手段として活用することもできます。
- ○SCTは「文字が読めれば理解が可能」「書いてある文章内容を組み合わせれば簡単に理解できる」という安易な考えで、適切でない評価・分析をしている人が多いのが実状です。
- ○「結果の解釈にいまひとつ自信がない」「手引書だけでは十分でない」「パーソナリティへの理解をもっと深めたい」という声もよく聞かれます。
- ○今回はそうした要望に応えて、7日間の講習で、パーソナリティ理論の理解からSCTによる パーソナリティの把握までを修得するプログラムを用意しました。
- このコースのカリキュラムは、以下の3つのステップからなっています。
- @トータル・パーソナリティの理論的な枠組みの理解
- Aトータル・パーソナリティの把握に必要な基礎知識の習得
- B成人用SCTの評価実習
- ○とくに第3ステップの評価実習では、多くのSCTケースに触れることで、本当の意味で、生きたパーソナリティを体験的に、かつ優れて実践的に「生の言葉」で理解することをめざします。 セミナーKでは成人用のSCTで理解のベースをつかみ、中学生用・小学生用SCTは、その後の「日本SCT学会 SCTフォローアップ研修会」で扱います。
- ○また、受講者同士が討論を重ねることで、知らず知らずのうちに自分自身が持っている人理解の癖が自覚でき、より客観的なパーソナリティ把握に近づくことになります。 SCTを読んで他者を理解していくプロセスは、教育場面やカウンセリング場面と同様におのずと自分について考えることへのステップとなり、自己理解を深めて行くことにもつながります。
適用領域は?
研修の目的と内容
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